理事 藤原弘美からのメッセージ
教育系NPO法人を設立しました。
1年以上前からポジティブ心理学の科学的知見を子どもの教育に役立てるための活動をしてきましたが、この度、正式にNPO法人として活動させて頂くことになりました。 法人名は「フラーリシング・エデュケーション・ジャパン」、通称「FEJ」です。 「フラーリッシュ(flourish)」という言葉は、ポジティブ心理学の父とも言われるマーティン・セリグマン博士が、ポジティブ心理学は単なる「幸せ(happy)」を目指すのではなく、幸福や豊かさを創造し続け繁栄するという意味合いを持つ「フラーリッシュ」を目指すのだと宣言したことで、現在、幸福や成功をテーマとした広範囲の研究分野で共通の目的とされ、日本では「持続的幸福」などと訳されています。
私たちは、教育の目的を「子どものフラーリッシュ(持続的な幸福)を実現すること」とし、ポジティブ教育の知識や技術を子ども自身や子どもと接する多くの大人に伝えていく活動を行っていきます。
ポジティブ教育は、ポジティブ心理学と呼ばれる心理学や脳科学領域で得られた科学的知見に基づいた教育方法です。 主に、子どもの本質的な「善さ」や「強み」に着目し、逆境に負けないしなやかで強いこころの育成や、簡単に諦めない前向きで屈強な精神の土台となる物の見方や価値観を伝えること、人間のウェルビーイング(良い状態)のためのポジティブ感情とネガティブ感情の役割と活用方法、良き人間関係の築き方を教えることを目的としています。
子どもの幸せ、成功、レジリエンス(逆境力)、強み(長所)、コミュニケーション能力、自尊心や自己肯定感といった多岐にわたるテーマについて、これまでの科学で分かっていることを、知識だけでなく実践的なテクニックも交えてお伝えします!
これらのキーワードにピンときたお父さん、お母さん、教育関係者の皆様と一緒に、私たちも皆様から学ばせて頂きながら、子どもたちのフラーリッシュを育んでいけたらと思っています。
多くの情報が飛び交い、社会が多様化し、高度な技術が社会を動かし、そして人間関係の希薄化も問題となり、ますます変化が余儀なくされ不安の多いこれからの社会を、自分の強みを活かしながら、堂々と、力強く、希望や楽観や幸福感を持って生き抜いていく力を、多くの子どもに贈ることができたら、子どもたちはきっと互いを尊重し団結し私たちの想像を超えるフラーリッシュな未来を創っていってくれると信じています。